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親子の食器共有とう蝕(むしば)
親子間での食器の共有が子どものう蝕(むしば)に影響するかどうか、多くの人が気にしています。しかし、最新の研究によれば、食器の共有を避けるだけでう蝕を防げるわけではないようです。
親の唾液と子どもの健康
最近、親の唾液が子どものアレルギー予防に役立つ可能性が報じられました。一方で、親の唾液に含まれる「ミュータンスレンサ球菌」が子どもに感染するリスクも指摘されています。
いつから感染するのか?
実は、子どもが親の口腔細菌に感染するのは、食器の共有が始まる前からです。生後4ヶ月頃にはすでに、親の口腔細菌が子どもに移っていることが確認されています。つまり、食器の共有を避けるだけでは、細菌感染を防ぐことは難しいのです。
う蝕の真の原因
親から子どもへのミュータンスレンサ球菌の感染は確認されていますが、口腔内には数百種以上の細菌が存在します。これらの多くも酸を生成し、う蝕の原因となる可能性があります。
食器の共有とう蝕の関連性
食器の共有と子どものう蝕との明確な関連性は、これまでの研究で確認されていません。う蝕は砂糖摂取や歯みがきの習慣など、多くの要因に影響されます。
う蝕予防のポイント
最終的には、砂糖の摂取を控える、親が子どもの歯をしっかり磨く、フッ化物を使用するなどがう蝕予防に効果的です。特に、フッ化物の使用は多くの研究でその効果が確認されています。
まとめ
以上の情報を踏まえて、食器の共有を避けるだけでなく、日々のケアが重要であると言えます。
この記事は、科学的な根拠に基づいていますが、個々の健康状態には個人差がありますので、具体的な治療やケアについてはかかりつけの歯医者さんと相談してください。