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今日は野球と歯、特にマウスガードについて
今日は野球と歯、特にマウスガードについてお話します。
最近時々高校球児でもマウスガードをつけている選手にお気づきになられた方もおありかと思います。
野球では、顔面の負傷を防ぐため、ヘルメットに口の前までガードが伸びた「Cフラップ」があり、プロ野球などで多く見られます。
ただ、守備では身を守るものはなく、強い打球やイレギュラーのゴロが顔面を直撃することがあります。野球で歯を負傷するケースでは、前歯の上側を破損することが多く、ここにマウスガードを装着すれば高い確率でけがを防ぐことができます。また、自分の身を守るだけでなく、相手や部員同士の接触時のけがを防ぐことも重要です。
マウスピースが高校野球連盟で公式にルールとして認められたのは、2010年(平成22年)のようです。
その際のマウスガードについての規定内容には、
「マウスガード(マウスピース)は白または透明なものに限り使用を認める。」とありました。
スポーツでは力を発揮する時に、歯を食いしばるので、歯はすごい大事なのです。
マウスガードをする理由としては、
- 歯を守るため
- バランスを良くするため
(マウスガードをすることによって、歯の噛み合わせを良くして均一に力が加わるようにすることで、自分の能力のポテンシャルを最大限発揮させるために付けている選手がいるということです。)
高校野球も年々進化しています。マウスガードを着用するのは普通のことになっているようです。
市販のマウスガードは2,000円程度(ネットで1000以下~6000位アディダス等、色も多彩)で手に入りますが、自分の歯型に合うかは微妙です。カスタムオーダーメードは保険適用外で、費用も1万円くらい掛かるようです。
2022年4月、スポーツ庁の有識者会議は、公立中学校の休日の部活指導を地域や民間団体にゆだねる「地域移行」を近い将来、実現したいと提言したとのことです。少子化で競技人口が減りつつあることや、教員の働き方改革への期待が背景にあるそうです。この提言を実現するには、当然、安全対策も必要になり、マウスガードの使用には追い風で、カスタムメードの保険適用も視野に入るそうです。
ボールが当たったりして歯がスポッと抜けた場合、よく洗って生理食塩水に、無ければ牛乳などにつけて乾燥しないようにして歯科医院に持ってきていただくと、うまくいくと抜ける前と同じようにつけることができますが、神経は死んでしまうので元どおりとは生きません。
やはり怪我しないことが大切です。
マウスガードが保険適用になり少しでも多くのこどもたちの怪我が減るようにしたいものです。